ownCloud+Bitnami on AWSでオンラインストレージ簡単構築

ownCloud+Bitnami on AWSでオンラインストレージ簡単構築

Clock Icon2014.10.14

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは、梶です。 ownCloudというオープンソースソフトウェアをご存知でしょうか?ownCloudをご存知の方はこのブログを読んだことある人かオープンソースソフトウェア通ですね。 簡単に言うとDropboxのようにマルチデバイスでストレージを使用できるものです。 最近のownCloudでは、サーバに保存せずAmazon S3へファイルを蓄積できる外部ストレージ連携等の機能があります。 また、URLでファイル送付ができ、有効期限付きの「宅ファイル便」のようなファイル送付環境を自前で用意できます。

 

簡単な構築の流れ

一般的にはパッケージを複数インストールして構築しますが、今回はパッケージのインストールもせず、CloudFormationの一撃で構築します。

構築が完了したら、ownCloud設定し、Amazon S3へファイル保存する設定や、ストレージ暗号化などを行います。 どうやって構築するかというと、今回はBitnamiを利用します。

Bitnamiとは、Wordpress/Mediawiki/Redmine/Moodleなどのオープンソースを、インストールされた状態の仮想アプライアンス(VMwareやVirtual Box等)や、AWS MarketplaceやCloudFormationで提供しています。 他に使ってみたいものがあれば、同様な手順でAWS上に簡単に構築できると思います。 kaji-bitnami-run-anywhere Bitnamiの詳細は以下URL参照のこと http://en.wikipedia.org/wiki/Bitnami https://bitnami.com/

AWS MarketplaceにownCloud純正のAMIイメージがあって使ってみたのですが、ownCloud上でHTTPSの設定ができませんでした。(2014/10/9現在) Bitnami版ownCloudではHTTPSの設定が可能ですし、ownCloud内のアプリ追加などもできるため、自分で個別にパッケージをいれたのと近い状態になりました。 注意点としては、オープンソースのインストール先は/opt/bitnami配下になってますので注意下さい。

それでは構築したいと思います。

前提条件

AWSのアカウントを取得していること EC2のキーペアを取得していること

ownCloudをCloudFormationで一撃構築

以下のリンクの、一番下にCloudFormationのテンプレートがあるのでダウンロードします。 ownCloud 7.0.2 (Bitnami版) https://bitnami.com/stack/owncloud/cloud/amazon kaji-ownCloud-cfn-Amazon-01

AWSのManagement Consoleから、Cloudfomationを選択して、Create Stackでダウンロードしたテンプレートで構築します。

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-02 kaji-ownCloud-cfn-Amazon-03 kaji-ownCloud-cfn-Amazon-04

owncloudで利用する管理者パスワード等を入力します。

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-05 kaji-ownCloud-cfn-Amazon-06 kaji-ownCloud-cfn-Amazon-07

数分で構築完了です。 kaji-ownCloud-cfn-Amazon-08 kaji-ownCloud-cfn-Amazon-09

自動的に、Elastic IPも作成されるため、Management ConsoleからグローバルIPアドレスを確認します。

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-10

確認したグローバルアドレスでブラウザからアクセスします。

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-11

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-12

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-13

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-14

さきほど入力したowncloudで利用する管理者パスワードでownCloudにログインできます。

 

Amazon S3との連携設定

IAMの作成

AmazonS3へファイル保存するため、IAMでユーザ作成し、ownCloudサーバからS3にアクセスさせるためのユーザを作成します。 このページが参考になりました。 http://www.tokyotexture.com/posts/unlimited-storage-with-owncloud-and-s3/

kaji-ownCloud-cfn-IAM-01

kaji-ownCloud-cfn-IAM-02

kaji-ownCloud-cfn-IAM-03

kaji-ownCloud-cfn-IAM-04

kaji-ownCloud-cfn-IAM-05

kaji-ownCloud-cfn-IAM-06

AmazonS3のバケット作成

ownCloud経由でファイル保存するためのバケットを作成します。

kaji-ownCloud-cfn-S3-01

kaji-ownCloud-cfn-S3-02

ownCloudの設定(HTTPS設定/外部ストレージ/ストレージ暗号化の有効化)

左上のアプリから、外部ストレージ/ストレージ暗号化の有効化

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-15

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-16

ストレージ暗号化設定するとManagement ConsoleのAmazon S3からダウンロードしてもファイルは見れませんでした。

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-17

右上の管理ユーザ名をクリックしてプルダウンから、「管理」をクリックして、HTTPSの有効化

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-18

 

AmazonS3利用設定

ownCloudの管理ユーザでログインし、右上の管理から、外部ストレージの設定でストレージを追加します。 Amazon S3と互換ストレージを選択肢、IAMユーザ作成時にダウンロードしたcredentials.csvファイルのアクセスキー、シークレットキーとS3で作成したバケット名の項目をそれぞれ、入力します。

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-19

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-20

宅ファイル便のようにURLでファイル共有

kaji-ownCloud-cfn-Amazon-21

感想

Bitnamiで簡単にできたので、他のソフトウェアも試してみたいと思いました。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.